手入れをすることで長く使える、バブアー
Barbour(バブアー)のオイルドジャケットは、クラシカルな佇まいと機能性の良さで長年ファンを魅了してきました。
オイルコーティングされたバブアーのジャケットは雨風や寒さから私たちを守ってくれる、歴史に名を残す名品ともいえます。
最初は色艶のあるオイルドジャケットですが、年月と共に着込むほどオイルコーティングにムラ感がでてきます。
そして、そのムラ感がまたカッコいい!長く大切に着用するファンが多い理由はそこにあります。
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お手入れの必要性
まず、バブアーのお手入れの必要性について少し説明させていただきます。
バブアーのムラ感がカッコいいからと言っても、お手入れは必要です。
お手入れしないままだと、ジャケットにコーティングしてあるオイルが劣化してカビの原因、防水性・耐久性が弱まる原因となります。
オイルドジャケットの輝きと性能を保つためには、ジャケットに防水オイルを塗り入れ直す「リプルーフ」という作業を行う必要があります。
良い靴や鞄などのレザーアイテムに手入れが必要なように、バブアーも手入れを施すことで長く着用することが可能になるのです。
しかし、リプルーフはバブアー独自のお手入れなので一般的に知っている人が少ないのが難しいところ。
そこで、今回は長く大切にバブアーを着るための作業”リプルーフ”について特集したいと思います。
Barbourのリプルーフ(オイル入れ)方法
バブアーのリプルーフ方法には、「自分でリプルーフする方法」、または「バブアー専門店に依頼する方法」の2通りがあります。
ここからは、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
自分でリプルーフする
自分の手でジャケットを育てていきたい、安くリプルーフを済ませたい、という人には自分でリプルーフをする方法がおすすめです。
自分好みにジャケットのカッコよさを引き出し育てていけること、好きなタイミングでお手入れを出来ること、専門店への依頼に比べて費用がかからないというメリットがあります。
準備するもの
- 汚れてもいい服装
- 汚れてもいい場所(ベランダや車庫など室外がおすすめ)
- BARBOUR (バブアー) ソーンプルーフドレッシング
- ブラシ
- スポンジ
- 布
- 水
- お湯(途中で沸かします)
- ドライヤー(汚れてもいいもの)
慣れないうちは床や服がオイルで汚れやすいです。汚れても問題がないような服装と場所の確保をしましょう。オイルの付着・臭いが気になるなら屋外がおすすめです。
バブアー専用オイルについて
バブアー専用のオイルは正式名称を BARBOUR (バブアー) ソーンプルーフドレッシング といいます。
普段はamazon(アマゾン)などのネット通販をはじめバブアーの直営店やバラエティショップ、バブアーの取り扱いがあるセレクトショップでも購入可能です。
しかし今年は特にソーンプルーフドレッシングの購入が困難となっています。
価格が高騰していたり、そもそも物自体がなかなか販売されていないので、見つけたらできるだけすぐ購入することをお勧めします。
もし純正のオイルが購入できなかった場合でも、他ブランドのオイルで代用が可能です。
海外では代用としてFJALLRAVEN(フェールラーベン)グリーンランドワックスがよく使われています。
グリーンランドワックスでジャケット全体をリプルーフするには、2~3個使用するとムラなくきれいに仕上がります。
リプルーフの手順
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1砂埃をブラシで払い落とす
まずは、表面の埃や汚れをブラシでよく払い取ります。
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2表面の汚れを水で拭き取る
さらに汚れをふき取る作業です。この時の注意点としては必ず水で拭きとること。お湯を使ってしまうと、オイルが溶けだし大変なことになります。
軽く水洗いする感覚で汚れを落としてあげましょう
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3ジャケットを乾かす
濡れたジャケットを乾かします。ジャケットが乾くまでの間に次の作業の準備STEP4に移りましょう。
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4オイルを溶かす
ソーンプルーフドレッシングを塗り込むための準備に移ります。
鍋にお湯を沸かし、湯煎の準備をします。ソーンプルーフドレッシングの蓋をあけ、缶ごと湯煎にかけオイルを溶かします。
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5オイルをおおまかに塗り込む
ソーンプルーフドレッシングのオイルが溶けたら、布にオイルを取りジャケット全体に塗り込んでいきます。
このとき、広いところをメインに大きく塗りましょう。細かいところは次のSTEP6で進めます。
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6細部にオイルを塗り込む
おおまかに塗り終えたら、細かいところにもオイルを塗りこんでいきます。
襟の下や脇周りなど見逃しやすいところも確認しながら塗りましょう。
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7オイルのムラを均一に伸ばす
ひととおり終えたら、ドライヤーの熱風を当てながらオイルを均等に伸ばす作業に移ります。
布でなくブラシを使っても◎。ブラシのほうがやりやすいという人もいるので、ドライヤーで温めながらやりやすい方法を探してみてください。
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8風通しの良いところで乾かし、完成
最後に、風通しの良いところでオイルを乾かします。
このとき、直射日光を避け、風の良く通る日影の場所を選ぶのがポイントです。
オイル入れに適した時期
バブアーのリプルーフは基本的には通年可能ですが、4月~9月頃に行うとオイルが柔らかく塗りやすいため作業がしやすいです。
また、オイル入れを行った直後は他の衣服や鞄などへオイルが移りやすいため、早めにリプルーフを済ませておいて着用することをおすすめします。
気温が高い時期の方がオイルが柔らかく塗りやすいため、可能であればシーズン外の時期にお手入れをしておくことをおすすめします。
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Barbour(バブアー)普段のお手入れ方法と注意点【オイルドジャケットを長く愛用するために】
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専門店に依頼する
あまりお手入れに時間を割けない人や、失敗したくない人は、金額は多少かかりますが専門店へのメンテナンス依頼がおすすめです。
バブアーのクリーニング専門店 (株)ラヴァレックス では、職人さんが1点ずつ丁寧にバブアーのクリーニングやリプルーフ、メンテナンス作業を行ってくれます。
ラヴァレックスの職人さん達は定期的にバブアー本社での研修を受けているため、専門店でないところに比べ安心してお手入れを任せることができます。
依頼方法の手順
ラヴァレックス社にメンテナンス依頼をする際は、ジャケットを郵送する以外にいくつかの手順を踏む必要があります。
ここからはその方法も詳しく紹介したいと思います。
step
1依頼書と同意書を用意する
まず最初に、メンテナンス依頼書とメンテナンス同意書を(株)ラヴァレックス(こちらのリンク先からダウンロードできます)からダウンロードし、必要事項を記入します。
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2郵送
依頼品であるバブアーのアイテムと、メンテナンス依頼書・メンテナンス同意書を同封し、(株)ラヴァレックス宛てに郵送します。
このとき、ハンガーや衣類カバー等はつけない状態で郵送すること。 たたみジワがつくのを避けるため、ゆったりとやわらかくたたみましょう。
step
3検品・見積もり
ラヴァレックス社にて商品の検品が行われます。
カルテが作成され、電話、メールまたはFAXで見積もり金額の連絡が依頼者に届きます。
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4メンテナンス開始
メンテナンス内容の詳細を双方で確認・相談後、依頼者の同意が出て初めてメンテナンスに進みます。
キャンセルする場合はこの時点で返送。送料は依頼者負担になります。
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5支払い・受取り
メンテナンス終了後、決済方法確認の連絡が入ります。
支払い確認後、手元に依頼品が届きます。 メンテナンス終了後の返送料は無料になります。
メンテナンス料金表
クリーニング+リプルーフ 12,000円+税~
フード・キャップ リプルーフ 3,000円+税~
※フード付ジャケットの場合も、別途「フード料金」がかかります。
※ 取り外しライニングつきの場合はプラス1,000円+税となります。
リペア料金表
袖口 コットンパイピング | 2,000円+税~ |
ハンドウォーマーポケット コットンパイピング | 2,000円+税~ |
裾 コットンパイピング | 4,000円+税~ |
ファスナー交換 | 12,000円+税~ |
片袖 当て布補修 | 3,000円+税~ |
ハンドウォーマーポケット 当て布補修(片側) | 3,000円+税~ |
フラップポケット 当て布補修 | 3,000円+税~ |
裏地補修と裾の縫い直し | 4,000円+税~ |
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自分にあった方法でバブアーを育てよう!
自分でバブアーを育てたい人は自分でリプルーフを、自分でリプルーフする勇気がないという人は専門家におまかせするのがおすすめです。
また、最近ではバブアーのノンオイルジャケットも展開されており注目を集めています。
お手入れが心配な人はノンオイルジャケットを選ぶのも一つの方法です。
ぜひ、自分に合った方法で世界に一つだけのバブアーを育ててくださいね。
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Barbour(バブアー)の「ノンオイルジャケット」が今、注目を集めている
画像/資料 参考・引用元 Barbour
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