Barbourの名作「オイルドジャケット」
近年、人気セレクトショップでも注目されているBarbour(バブアー)のオイルドジャケット。
もともとは、悪天候の下で働く漁師や水夫のために油を塗ったレインコートとして1890年代に生まれました。
独自のオイルをしみこませたジャケットは、丈夫で機能性も良く一度着ると手放せなくなってしまう愛好家の多いジャケットです。
一方で、「洗濯していいのだろうか」「何か特別な手入れが必要なのだろうか」といった疑問も多く見られるジャケットでもあります。
今回は、バブアー初心者さんをはじめ、バブアーのジャケットを長く大切に着たい愛好家さんに向けて、普段のお手入れ方法を詳しく特集していきたいと思います。
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まずはじめに
知っておきたい”オイルドジャケット”取り扱いの基本
まずは、Barbour(バブアー)オイルドジャケットを長く大切に着るために「取り扱いの基本」をチェック!
バブアー初心者さんの誰もが疑問に思いがちな、知っておきたい注意点をみていきたいと思います。
Q.オイルドジャケットは洗濯していいの?
NG!
オイルドジャケットは、表面にオイルコーティングがされているため、洗剤や石鹸を使うとオイルコーティングがはがれてしまいます。
洗濯機を使用した場合、洗剤を使用しなかったとしてもオイルがつまり洗濯機が壊れる可能性があります。
とても高い勉強代になる可能性があるので、良い大人の皆さんは自分で洗濯するのは控えましょう。
Q.ドライクリーニングならOK?
NG!
特殊なクリーニング技術が必要なため、バブアーのクリーニング専門店(ラヴァレックス社)でのみ取り扱い可能です。
また、専門店以外のクリーニング店や自分で洗濯して失敗してしまった場合、専門店に修理の依頼をしても保証外となり受け付けてもらえない場合があります。
Q.オイルドジャケットが雨でびしょ濡れ!ドライヤーで乾かしてもいい?
NG!
バブアーのオイルドジャケットは「オイルコーティング」されているため、ドライヤーを当てると熱によってオイルが溶けてしまいます。
同様に、お湯もオイルを溶かしてしまうのでNGです。(水はOK!)
しかし、バブアーのオイルドジャケットは湿気が大の苦手!
水に濡れたり湿った状態のジャケットは、サーキュレーターなどの冷風を通して早めに乾かす処置をとってあげてください。
オイルドジャケットのお手入れ方法
普段のお手入れ方法
step
1風を通す
着用後クローゼットにしまう前や、お手入れ後には風を通してあげましょう。
加えて、定期的に風通しの良い場所で陰干しをしてあげるとなお良しです。
オイルドジャケットは風や雨を通しにくいという特性があります。
防風や防寒に強いということは、言い換えれば通気性は良くないということ。湿気の多い日本ではカビが生えやすいため、こまめに風を通してあげることが大切です。
このお手入れ方法は、一番こまめに実行しておきたいお手入れ方法でもあります。
step
2ブラシをかける
プラスで実践したいお手入れ方法が、ブラッシング。
ジャケット表面の汚れや砂埃は、普段からこまめにブラシで払い落としましょう。
皮脂汚れが付きやすい襟元のコーデュロイ部分もブラシをかけるのを忘れずに。
ブラシに付着したオイルが他の衣服についてしまうのを防ぐため、ブラシは他の衣服と兼用せずにバブアー専用のものを用意しましょう。
ジャケット本体・コーデュロイ部分ともに強くブラシをかけすぎないように!
ブラシを強くかけると、オイルがとれてしまったり生地が傷む原因になります。
step
3スポンジで細かい汚れを落とす
ブラッシングでは落としきれなかった汚れを、スポンジングで落とします。
水を含ませ固く絞ったスポンジで表面を軽くふいてあげてください。
スポンジング後は必ず、ジャケットが十分乾いたのを確認してから収納するようにしましょう。
お湯を使うとオイルが溶けだしてしまいムラの原因となります。
スポンジには必ず水を含ませるようにしましょう。
保管方法
クローゼットにしまう際はクロスカバーを
タンスやクローゼットにオイルドジャケットをしまうときは、ジャケットに通気性のよい布(クロスカバー)をかけて保管しましょう。
他の衣類にバブアーのオイルが付いてしまうのを防ぐためです。
カバーもブラシと同様、他の衣服と兼用せずにバブアー専用のものを用意することをおすすめします。
不織布のカバーは通気性も良く、価格も手ごろなので気軽に取り換えができおすすめです。
リプルーフ(オイル入れ)直後のバブアーはオイルが定着していない状態です。
ある程度オイルが定着してからクローゼットにしまいましょう。
もしものときの対処法
ジャケットが濡れてしまったら

雨や雪で濡れたジャケットは、風通しのよいところで自然乾燥させてください。
保管する際も、狭くジメジメしたスペースは避けましょう。カビの原因になります。
熱風や火に当てて乾かすようなことは決してしないように!オイルが溶けだしてしまいます。
カビが生えてしまったら
しばらく着ていない間にカビが・・・!
もしカビが生えてしまった場合はどのようにすればいいか見ていきましょう。
根本的なカビを殺菌する
菌を根本的に殺菌するには、一度綺麗にオイル抜きをして、新しいオイルを入れなおす必要があります。
新しいオイルを入れなおすには、バブアーのクリーニング専門店ラヴァレックス社に依頼してオイル抜きとリプルーフ(オイル入れ)をしてもらいましょう。
自分でオイル抜きをしたり専門店以外でのクリーニングをしてしまうと、何かあったときに保証が効かなくなってしまうので気を付けましょう。
とりあえずの応急処置!
カビが!でも今すぐバブアーを着て出かけたい!
そんな時は、応急処置として水を含ませたスポンジで表面を拭き取ることで一時的な処理が可能です。
ここで注意してほしいのは、この処置では一時的にカビが見えなくなるだけで、またすぐにカビが生えてくる可能性があります!
根本的なカビの原因をなくすためには、ラヴァレックス社でのメンテナンスがおすすめです。
カビを予防するには?
カビが生えると、においや変色のもとになります。
カビの付着した部分は生地が変色してしまうことがあり、変色した部分の色を元に戻すことはできません。
また、においも完全には取り去ることが出来ないので、普段からカビには気を付けたお手入れが大切になります。
カビが生える原因と対策
カビが生える原因として、湿気とオイルの劣化が挙げられます。
オイルが酸化していき、そこに湿気が加わることでカビの絶好の繁殖条件になってしまうのです。カビ対策のためには、普段のお手入れに加え、定期的にオイルを入れなおすことが大切です。
特に、風通しの良いところにジャケットをさらすお手入れはこまめに行いましょう。
定期的なオイル入れを!
先程述べたように、カビの繁殖を防ぐためにも定期的にオイルのメンテナンスを行いましょう。
オイルを入れなおす作業のことをリプルーフといいます。めやすとしては、オイルドジャケットに使用感を感じてきたらリプルーフをするように心がけましょう。
リプルーフは、純正のBarbour(バブアー) ソーンプルーフドレッシングでおこないます。
リプルーフ自体は自分で行う人も多いですが、古いオイルを綺麗に抜いてからリプルーフしたい人はバブアーのクリーニング専門店ラヴァレックス社でメンテナンスをしてもらいましょう。
バブアーのオイルドジャケットはオイルが剥げてきても、オイルを入れなおすことで強度が増し半永久的に着ることが出来ます。
リプルーフ後のオイルドジャケットは、まるで新しいジャケットのように生まれ変わりますよ!
オイルのムラ感が目立つようになってきたジャケットは、耐久性が弱まり破れの原因になります。
定期的なリプルーフはオイルドジャケットを長持ちさせることにも繋がります。
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外出先でのマナーを知ろう
バブアーのオイルドジャケットは、比較的湿度の低いイギリスで生まれました。
ところが、日本はイギリスに比べて湿度が高いため、オイルの臭いが気になりやすい環境です。最近では、バブアーのオイルの臭いは随分改良され昔ほど匂いが気になるものではなくなってきました。
とはいえ、バブアーを持つ大人のマナーとしてぜひ知っておきたいことをチェックしていきましょう。
人の多い室内ではバブアーは脱ぐ
バブアーを着たまま電車の座席に座ったり、壁や人にもたれかかると、オイルが付着してしまうこともまれにあります。
バブアーのオイルの臭いが苦手という人も少なからずともいます。電車など、人の多い室内では必ずバブアーを脱ぎましょう。
オイルドジャケットの持ち方
オイルドジャケットは、オイルコーティングされた面を内側にむけてジャケットを二つ折りにして、腕にひっかけるようにして持ちましょう。
バブアーを持つ紳士として、きちんとした常識とマナーを身に着けておきたいですね。
最近では、オイルコーティングに洗いをかけたモデルも展開されています。
オイルの匂いが気になるという人や、オイルがべたつくのが苦手という人は、ウォッシュ加工のあるバブアーを最初から購入するのも一つの方法です。
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まとめ
バブアーを大切にするにはときどきの手入れが大切
靴や鞄など、良いものを長く使うためには手入れが重要になってきます。
Barbour(バブアー)のオイルドジャケットも、そんなアイテムのひとつ。こまめに手入れをすることで、半永久的に着ることが可能になります。
バブアーの特性を知って、ぜひ愛着あるジャケットを育ててくださいね!
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